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“安らぎが得られるリタイアした後の生活の場”を中村憲昭氏がナビゲート

高齢者住宅の選び方(全3回)

(株)福祉民活ネット総研 代表取締役社長
中村  憲昭(なかむら のりあき)

第3回 どこに住むか

 第一回のコラムで触れたとおり、従来の有料老人ホーム、老人保健施設、グループホームなどに加え、高優賃、高専賃、生活支援付住宅など高齢者住宅の品揃えが豊富になってきた。立地条件の良い場所、商業施設、生活利便施設が整っていて適当な賑わいのある街がよいか、閑静な佇まい、風光明媚なリゾート地を選択するのか。現在の年齢や体力を考慮し、将来自立が難しくなったときにどうするか。最初に選んだ住宅を「終の住みか」とするのか、住み替えを念頭におくのか。独居であれ、夫婦であれ、慎重に考えなければならない。

 最も重要なチェック・ポイントは介護、医療、食事である。いざというときに頼りにしなければならない評判の良い介護サービス事業者が物件の周辺にあるかどうか。有料老人ホームであれば心配はないが、その他の高齢者住宅は単にバリアフリー設計と緊急通報システムを備えていればよいというものではない。物件の周辺に気軽に往診に応じてくれるフットワークの良い開業医がいるかどうか。

 また、安心・安全の確保は当然だが、入居者同士が交流するコミュニケーションの場があるかどうか。1階のロビーを広く取り、サロン的な演出をして人々が集いやすい環境作りに配慮している物件ならベストだ。話し相手を務めてくれる年配の管理人が常勤していれば理想的だ。次に大事なのは食事の手配だ。自立生活が難しくなったとき、三食宅配してくれる配食業者が確保できればベストだが、少なくとも「セブン・イレブン」のような24時間3食宅配サービスを提供している店が物件の周辺にあったほうが良い。以上述べたチェック・ポイントを参考にしていただき、人生の後半を快適に過すために、間違いのない住宅選びをされるよう願っています。

 最後に、筆者としては高齢者の皆様には「終の住みか」として、「有料老人ホーム」をお勧めします。なぜなら、有料老人ホームには高齢者の生活に必要なすべてのサービスが整っていて、介護や医療の専門スタッフが常勤しているからです。迷ったときは是非「有料老人ホーム」を選択してください。

写真:中村憲昭さん
プロフィール
中村 憲昭(なかむら のりあき)
(株)福祉民活ネット総研 代表取締役社長
1948年北海道生まれ
1970年神奈川大学外国語学部卒
太平洋興発株式会社入社
マンション企画、土地有効活用業務に従事
1987年有料老人ホーム運営会社、株式会社太平洋シルバーサービスに出向
1988〜1999年同社取締役として企画、運営、営業を統括
1998年〜2001年株式会社太平洋メディアサービス代表取締役社長
2001年株式会社福祉民活ネット総研設立、代表取締役
1999年東京都サービス評価制度検討委員会委員委嘱
2003年東京都中野区介護認定審査会委員委嘱、現在に至る
著書に「介護・福祉業界がわかる」(技術評論社)「高齢者住宅集成」(共著、綜合ユニコム)

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