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あんしん!介護ナビ (全3回)

“介護保険・介護サービス”の現状について西川克己氏がナビゲート

介護は社会の責任(全3回)

社会科学博士(社会福祉学専攻)
西川 克己(にしかわ かつみ)

第3回 介護は社会で支えます

介護保険法第一条は「介護は」「国民の共同連帯の理念」を持って社会の責任であるとしています。

介護は高齢者の皆さんにとっては、最も重大な関心事です。もちろん介護サービスを受ける場合は家族と社会の共通理解が必要です。

その場合、民法877条って知っていましたか。扶養義務の条項です。 これには直系血族および兄弟姉妹(けいていしまい)は互いに扶養する義務を負うと、書かれています。高齢者の父・母の扶養義務は子供にあるんです。

自分から目上の親族は尊属、下を卑属といいます。また、兄弟姉妹は親を同じくする血族ですが、扶養義務までは重すぎるという学説もあります。 でも、親子、兄弟で助け合うことは有史以来ごく自然な営みでしょう。

そして扶養義務者は介護サービスの利用に際して連帯保証人になるケースが多々あります。 その場合、署名代行者とか代理人、身元保証人などと言っています。この場合、介護は現物給付ですが、これは、定率の応益負担1割の金銭債務という事です。

しかし、子供も長寿社会となると高齢化します。介護負担の担い手と言うと最近の調査では事業者が20%を超えます。
家族が直接支える介護から家族が支払う介護、担うのは事業者という供給システム、すなわちこのような介護サービス提供事業は家族の補完機能であって、すでに500万人になろうとする要介護・支援認定者の皆さんの生活機能の支えになっているのです。

写真:西川克己さん
プロフィール
西川 克己(にしかわ かつみ)
社会科学博士(社会福祉学専攻)
昭和32年東京都三鷹市生まれ。
昭和56年中央大学法学部卒業。
日本ビクター株式会社入社後、昭和58年人事部労政課勤務から明治大学大学院法学研究科公法学専攻に入学、同大学院修了後、日本社会事業大学研究科福祉計画専攻卒業、昭和62年から国際労働機関ILO(本部)職業リハビリテーション部研究部員、平成2年から帝京大学講師・研究所助教授・同教授、平成12年茨城基督教大学、教授、平成17年西武文理大学教授をはじめ、数多くの大学・専門学校の教授・講師を歴任。
現在は、群馬社会福祉大学大学院の専任教授、山脇学園短期大学、介護労働安定センター、日本福祉教育専門学校各講師、経営コンサルタント会社 株式会社日本福祉経営 代表取締役。

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