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あんしん!介護ナビ (全3回)

“介護保険・介護サービス”の現状について西川克己氏がナビゲート

介護は社会の責任(全3回)

社会科学博士(社会福祉学専攻)
西川 克己(にしかわ かつみ)

第2回 介護サービスは高額だから良い事業者を選ぼう

「介護」サービスってもちろん有料なんです。
いくらだか知ってますか?高いんですよ。

一時間未満「身体介護」サービスを現物給付されると、402単位(1単位10円の地域だと4,020円)が介護報酬としてサービス事業者に支払われるんです。 その内1割が利用者本人から徴収、残りの9割が国民健康保険連合会に事業者は請求の後、二ヵ月後に介護保険財源から事業者の口座に送金されるんです。

もちろん全額がヘルパーさん(訪問介護員)に渡されるんではなく各事業所によってこれが違うんです。 1時間当たり1,300円/1人のところもあれば2,000円/1人の所もあるんです。 「訪問入浴介護」ですと一回1,250単位(1単位10円の地域だと12,500円)もするんですよ。 一時間やそこらの分割浴槽を用いた居宅の一室での全身入浴です。

なるほどずいぶん高いでしょう?その保険者は市区町村。

その介護保険は市区町村の財源負担は全体の1/8なんです。 国が(調整金含めて)1/4、都道府県が1/8、市区町村が1/8で合わせて1/2。 残りの1/2を19パ―セントの一号被保険者※1の高齢者と31パーセントの40歳以上の二号被保険者で賄うんです。 二号被保険者※2の人は被用者だと源泉徴収だから自分がいくら払っているか7割の人が知らないんです。 年収600万円で5,000円/月(労使折半)ぐらいなんだそうですよ。

また市区町村によっては介護報酬がものすごく使われる地域では一号被保険者の介護保険料は市区町村によっては多寡があるんです。 例えば高い地域では施設給付が多い。

そういえば、北海道の阿寒群鶴居村は一号被保険者の介護保険料が日本一高いんです。 なかなかお家の事情で住む市区町村は選べませんが、事業者は簡単に選べます。 まず、ケアマネージャーさんにヘルパーさんの労働条件を聞いてみて下さい。 一時間いくら貰っているか気になりますね。 それは当然サービスの品質に跳ね返ってきます。

※1第1号被保険者とは、国民年金だけに加入している人のこと
※2第2号被保険者とは、国民年金に加えて厚生年金や共済年金など2階建て部分のある人のこと

写真:西川克己さん
プロフィール
西川 克己(にしかわ かつみ)
社会科学博士(社会福祉学専攻)
昭和32年東京都三鷹市生まれ。
昭和56年中央大学法学部卒業。
日本ビクター株式会社入社後、昭和58年人事部労政課勤務から明治大学大学院法学研究科公法学専攻に入学、同大学院修了後、日本社会事業大学研究科福祉計画専攻卒業、昭和62年から国際労働機関ILO(本部)職業リハビリテーション部研究部員、平成2年から帝京大学講師・研究所助教授・同教授、平成12年茨城基督教大学、教授、平成17年西武文理大学教授をはじめ、数多くの大学・専門学校の教授・講師を歴任。
現在は、群馬社会福祉大学大学院の専任教授、山脇学園短期大学、介護労働安定センター、日本福祉教育専門学校各講師、経営コンサルタント会社 株式会社日本福祉経営 代表取締役。

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