介護情報広場

介護の集い 特別企画コラム

『笑う介護。』番外編 (全3回)

写真:『笑う介護。』©まつもとぷりっつ
岡崎杏里(おかざき・あんり)
ライター
2007年9月、自身の介護・看病体験をエッセイ&コミック本としてsasaeru文庫から出版(発行:成美堂出版)。「笑う介護。」というタイトルとコミカルな漫画(イラスト:松本ぷりっつ)に、つい笑ってしまうが、認知症になった父親、卵巣ガンの母親との生活は壮絶だ。本人自身も神経を病み診療内科通い。挙句に飼い犬のクロまでもが要介護になってしまう・・・。
大学卒業後、編集プロダクション、出版社を経て、現在はフリーライターとして『宣伝会議』『プレジデント』などに執筆中。もちろん介護生活も続いている。
成美堂出版  http://www.seibidoshuppan.co.jp/new/index.html
ブログ「続・『笑う介護』」  http://ameblo.jp/waraukaigo/

第1回 『笑う介護。』ができるまで

まずは、自己紹介がわりについ先日発行された『笑う介護。』の内容を、ちょこっとだけ、ご紹介。
あれは、今から10年前のある秋の夕暮れ。
当時、まだまだバリバリと仕事をしていた父が、突然、糖尿病による脳出血で倒れた。
そして、体にはマヒが残っただけでなく、50代前半からじわりじわりと脳血管性認知症になり、介護が必要な人となってしまったのだ(この時、私は23歳。まだ若いっ)。
しかし、父が倒れた5年後、今度は母が卵巣ガンで入院(まさにガ、ガ、ガ、ガーンである)!!
果たして、一人娘の杏里は、ヘビーな病気の両親を支えることができるのか! どうする、どうなる、岡崎家!
(続きは、『笑う介護。』をお読みください。マンガ・イラストは大人気『うちの3姉妹』の作者松本ぷりっつ先生が担当してくださいました!)

その後、母は卵巣ガンから奇跡の復活を遂げたが、父の認知症はどんどん進み、現在は、かなりトンチンカンな世界の住人となっている。
そんな病気の両親との暮らしが、ここ10年、私にとって日常となっているのだが、実はこれは普通ではなかったらしい。当たり前か…。
その様子を、昨年通っていた編集学校の卒業制作に綴ってみたら、なんと、優秀賞を受賞(残念ながら、最優秀賞は逃しましたが…)。
それがきっかけとなり、あれよ、あれよ、という間に本を出版することになった。
これまで、苦労させられた(これって、普通、親が子に言うんじゃないの?)父と母は、エッセイストの視点(これはかなりオススメ)で見ると、最強のネタを日々提供してくれる動くネタ帳(失礼!)。キツイ日々にも、実は「ちょっとおもしろいコト」がザクザク埋まっていたのだ。
「なんて不謹慎な!」という方もいるかもしれないが、そうでもしないと、いつゴールがあるのかわからない介護や看病は、やっていられない。経験者ならば、わかってくれるはず。

もともと、私は介護や看病の様子を、母は自分の闘病の様子を、おもしろおかしく話すことが多かった。近頃は、闘病中の方や要介護者などを支える家族の方が、話を聞きに岡崎家を訪れることもしばしば。そして、「元気がでたよ!」とみんな笑顔で帰って行く。

そんなワケでちょっと過激で恥ずかしいところもあるけれど、ウチの家族のおもしろ話で元気の出る人がいるのなら、「なんでも書いちゃえ!」的なサービス精神で『笑う介護。』が誕生した。次回は、「〔未公開!〕笑う介護体験談」をご紹介。

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